離乳食はいつから始めたら良いのかな?
生後5ヶ月からはじめるのが一般的かな。でも、4ヶ月になったらやっておきたい準備があるよ。
本記事では、上記について詳しく解説しています。
離乳食とは、大人と同じ物を食べられるようになるための練習のこと。まだ消化器官や噛む力が未発達な赤ちゃんは、すぐに大人と同じ食事ができないので、少しずつ練習をしていく必要があるのです。
- 離乳食とは
- 離乳食の進め方
- 離乳食はアレルギーに注意
- 離乳食に必要な道具
- 市販の離乳食をあげてもいいのか
この記事を読めば、離乳食の大体の進め方や必要な道具、注意したいことが分かるので安心して離乳食デビューが出来ます。
姉妹2人の離乳食を経験した私が解説しています!
離乳食とは
離乳食とは、大人と同じものが食べられるようになるための練習のこと。
「乳を離れる」と書いて「離乳食」ですが、離乳食が始まっても赤ちゃんの栄養の基本はおっぱいかミルクなので注意です。
消化器官の発達を促す
今までおっぱいやミルクなどの液体しか摂取してこなかった赤ちゃんですが、固形の離乳食を食べることで唾液や消化液の分泌が増え、内臓の消化吸収機能が発達します。
色々な味を知る
離乳食の時期は、赤ちゃんの味覚が形成されはじめる大事な時です。また、様々な味を知ることでおいしく食べる意欲や好奇心なども育ちます。
栄養を摂る
大人になってもミルクだけで生きている人はいないですよね。
どんどん成長していく身体はミルクだけではエネルギー不足になってしまうので、食べ物から栄養を摂る必要があります。
噛む練習をする
噛むことは、脳の発達にとても重要な役割を持っています。月齢にあった離乳食を食べることで噛む力を養います。
離乳食の進め方
月齢別に進め方は少し違ってきますが、どの期間でも徹底してほしいのは、離乳食をあげる際の赤ちゃんのテンションです。
赤ちゃんが楽しく食べられるタイミングを狙います。
空腹すぎてもだめだし、満腹でもだめ。眠い時や泣いているときも避けましょう。
生活リズムを整えて、赤ちゃんがご機嫌なタイミングを見極めるのが大事だよ。
生後4か月〜親の食事風景を見せてあげる
生後4か月ではまだ離乳食を食べる体の準備はできていません。しかし、今後はじまる離乳食をスムーズに始めるためにやっておくといいことがあります。
それは、大人の食事風景を見せてあげること!
赤ちゃんに、美味しいね♪などと話しかけながら楽しく食事をすると、赤ちゃんは食べることに興味を持ち始めます。
食事風景を見ながらよだれが出てきたり、口もモグモグする子もいます。
同時に、スプーンを口に当ててみるのもいいですね。最初の方は赤ちゃんの反射で舌で押し戻してしまいますが、徐々に嫌がらず押し出さなくなります。
それがひとつの離乳食はじめてOKのサインです。
生後4ヶ月〜出来ること
- 大人の食事風景を見せる
- スプーンを口に当ててみる
- 生活リズムを整え、ご機嫌な時間を把握する
次のステップに進む目安
- 大人の食事に興味がありそう
- スプーンを口に当てても嫌がらない
生後5~6か月(ゴックン期)食べ物に慣れさせる
いよいよ離乳食がはじまります。ゴックンと飲み込む練習をする時期です。
今までおっぱいやミルクしか口にしてこなかった赤ちゃんからしたら、離乳食は未知で怖いもの。
少しでも赤ちゃんの不安を取り除くため、1日1回機嫌のいいタイミングを選んで始めましょう。
この時期は栄養を摂るのが目的ではないので、無理強いせず、食事って楽しいんだと感じてもらいたいですね。
離乳食と授乳は1セットです。離乳食を終えたらいつも通りの量のおっぱいやミルクをあげてください。
なるべく同じ時間にあげた方が赤ちゃんの生活リズムを作りやすいです。はじめて一か月ほど経ったら、1日2回に増やしましょう。
生後5、6ヶ月にあげる離乳食のレシピ例
- 10倍がゆ(小さじ1からはじめて、大さじ2くらいまでが目安)
- 野菜のペースト
次のステップに進む目安
- 一日二回の離乳食に慣れて上手にゴックンできている
- 自分から口を開けて食べようとする
- お座りの姿勢が安定してきている
生後7~8か月(モグモグ期)噛む練習をはじめる
今までのなめらかなペーストではなく、やわらかい粒状のものをモグモグと噛む練習です。
一日二回が基本で、間隔は4時間以上あけるのが好ましいです。
この頃から、食べ物から栄養を摂る事も意識してみましょう。
難しく考えず、炭水化物とタンパク質と、ビタミンと〜みたいにテキトーでOK!
それから、様々な食材をあげて赤ちゃんの味覚を引き出してあげましょう。
慣れてきたら、やわらかさはそのままで粒をどんどん大きくしていきます。味付けは基本なしで、だしや野菜スープでうま味を出してあげると赤ちゃんも食べやすいかもしれません。
この時期の献立例
- 七倍がゆ(50〜80g)
- 鶏と大根煮(だし汁と水溶き片栗粉で食べやすく)
- ブロッコリーチーズ(茹でてカッテージチーズのせるだけ)
次のステップに行く目安
- 食べ物に手を伸ばしたり、食べる意欲がある
- 丸呑みではなく、しっかり口を動かしてモグモグしている
生後9~11か月(カミカミ期)奥歯ですりつぶす練習をはじめる
奥の歯茎で食べ物を上手にカミカミする練習です。
この時期はちょうど前歯が生えてくる時期。上下の前歯で上手に食べ物をかじり取る事ができるようになるよ。
離乳食にも慣れてきたので、そろそろ栄養の半分を食べ物から摂れるとベスト。一日2回だった離乳食を3回に増やし、なるべく家族みんなでご飯を食べられるようにできるのが理想です。
ちなみに、うちの子は全く食べてくれないタイプで苦労したよ。離乳食の進みは個人差があるから、あまり人と比べないようにね!
鉄分が不足する時期でもあるので、それを意識しつつ様々な調理法や調味料を取り入れた献立にしましょう。自分で食べる意欲を育てる手づかみ食べをさせるのも大事なポイントです。
この時期の献立例
- 5倍がゆ又は軟飯(子供茶碗1杯)
- ひき肉と野菜のおやき
- にんじんの白和え
次のステップに行く目安
- 手づかみ食べができている
- 1日3食食べるリズムが身についている
生後1歳~1歳6か月(パクパク期)食べる意欲を育てる
栄養的にはもう授乳がなくても大丈夫な時期。卒乳した子は栄養のすべてを食べ物から摂ります。
ほぼ大人と同じものが食べられるので、大人用を薄味にして取り分けるなどもできます。歯ごたえのあるメニューや新しい風味のものをどんどんあげて赤ちゃんの味覚を豊かにしましょう。
この時期の献立例
- 軟飯~ごはん(子供茶碗1杯強)
- かぼちゃコロッケ
- かぶの煮物
離乳食は、食物アレルギーに気を付けよう
食物アレルギーとは、特定の食物が体内に入ることで体の免疫が過剰に反応し、じんましんや湿疹、嘔吐、下痢、呼吸困難などの症状が起こる病気です。
食べた量やその時の体調によって症状の重さは異なります。
はじめてあげる食材は単品で、診療時間内にあげる
なんらかの反応が出たときに原因を特定するため、ほかの食材と混ぜずに単品で与えます。
また、何かあった時のためにすぐに病院に駆け込める時間にあげる方がベターです。
食物アレルギーの原因として多い食材
卵・牛乳・小麦が三大アレルギーとして知られています。
特に0歳の食物アレルギーの原因の90%、1~3歳の食物アレルギーの原因の70%を占めるのがこの三大アレルギーなので、注意が必要です。
ほかにも、そばやバナナ、キウイやエビ、カニ、イカ、イクラやごまも多いそうです。
実は大事。スキンケアとアレルギーの関係
食物アレルギーは、アレルゲンとなる食材が皮膚の炎症部分から侵入したときに異物と認識され、次にその食材が口から入った時に発症することがあるということが研究で分かってきているそう。
つまり、赤ちゃんのスキンケアで皮膚を健康に保つことである程度予防できるのでは?という風に最近言われているようです。
離乳食を始める前に準備したい食器やグッズ
赤ちゃんの離乳食を始めるに当たって、絶対に用意した方がいいものとあったら便利なものをまとめてみました。
- 赤ちゃんのお食事セット
- マグ
- 調理小物
- 小分けのフリージングトレー
- その他キッチン用品
- ブレンダー
順番に見ていきます。
赤ちゃんのお食事セット
スプーンと食器、コップがセットになったお食事セットはお祝いで頂くことが多いものですが、持っていなかったらセットになっているのがオススメ。
実際に我が家ではこれを使っています。
こんなかんじで使っています。
左の白い器がミッキーです!(ミッキーが見えない!笑)
右の黄色いお皿は百均で。
離乳食初期はあげる量が少ないので、100均などで可愛い小皿を買って盛り付けるのもオススメ!
現在3歳のたらちゃんもまだベビー食器を使っています。
なんだかんだ子供はこぼしたりするので、割れなくてチンできて適度な大きさで可愛いベビー食器は思ったよりも長く使えるものなので揃えておくと便利ですよ。
マグ
離乳食でご飯を食べる練習をするのと一緒に飲み物を飲む練習も始めましょう。
私が実際に使っていてオススメなのはこれ。
赤ちゃんがくわえた瞬間にプッシュすると飲み物が出てくる仕組みで、はじめてのストローの練習に最適です。
お食事エプロン
赤ちゃんは絶対に食べ物をこぼします。洋服が汚れないためにもエプロンは必須です。
シリコン製で受け口がついているタイプのものが洗いやすくておすすめ。
可愛いデザインのものがたくさんあるので、お気に入りを探してみてね。
調理小物
こし器やおろし器、すり鉢やすりこ木が必要です。
こし器は5~7か月、おろし器やすり鉢は9か月頃まで活躍すると思います。
100円ショップなどで単品で買ってもいいですが、調理セットを買っておけば間違いないと思います。
我が家ではこれを使用しています。
電子レンジでおかゆを作れるクッカーも入っていて、実際いくらちゃんの離乳食では5ヶ月〜1歳になるまで重宝していました。
小分けのフリージングトレー・製氷器
初期では一度に食べる量が少なく、その都度作るのは面倒なので一気に作って冷凍→食べるときにチンしましょう。
100円ショップで買える製氷機などに作った離乳食を入れ、凍ったらジップロックにいれて保存しています。
一般的な製氷機の8分目くらいまでいれると大体大さじ1杯なので、その月齢に応じて解凍します。
もちろん100円の製氷機でも良いのですが、赤ちゃん用品店等で売っている専用のトレーを購入したら出しやすくてとても便利でした。
その他
麺などを切るときに使うキッチンバサミや計量スプーン、小鍋など大人と同じものを使いたくない方は赤ちゃん用に新しく揃えてもいいと思います。
うちの娘たちは5か月ではじめた時から食器を洗う洗剤やスポンジも含め同じものを使用しています。
私は気にならないタイプだけど、気になる場合は赤ちゃん用に新調しよう。
ブレンダー
離乳食作りには、ブレンダーって絶対必要なんだよね?
あれば便利だけど、必須ではないよ!
ブレンダーについてはこちらの記事にまとめています。実際に使っていて本当に便利でした。
市販の離乳食をあげてもいいの?
もちろんいいんです!!!
一生懸命作った離乳食をおいしくいつも完食♪してくれる赤ちゃんなんてこの世にいるのでしょうか…
始めたばかりのころは特に食べてくれず、落ち込んだりイラっとしてしまうことがあると思います。
私の苦労は…と、毎日気が重くなって離乳食作りが本当に嫌でした。
赤ちゃんは、離乳食を作る私たちの苦労なんて知りません!同時に、私たちが手を抜いていても知りません!頼れる便利グッズや商品には頼りましょう。
※私はどちらかというとずぼらなタイプの人間です。迷ったら楽な方で!がモットーです。苦労して報われなくてイライラして娘にあたってしまうなら、お金を使って楽してその分娘とニコニコ笑いあいたいという考え方をしています。
市販のものを食べさせて罪悪感でいっぱい…という考えの方もいらっしゃると思うので、そこは自分の考え方次第で。
市販のベビーフードは優秀です。初期からガンガン使っていきましょう。
市販のベビーフードは旅行や外出時には必需品
特に夏場は手づりのものを持ち歩くのは危険ですよね。旅行先では料理もできないし、かさばるし、現地調達できるものは現地でそろえた方が絶対楽です。
むしろ離乳食拒否していたウチの娘、旅先でお湯を注ぐタイプのおかゆをあげたら爆食したよ!笑
市販のベビーフードは勉強になる
この記事をはじめ、離乳食の本などで勉強しても絶対に分からないのがその月齢にあった食材のかたさや大きさ、味付けです。私は、長女の時に次のステップに進む前に市販のベビーフードを購入し自分で試食して参考にしていました。
こんな食材食べられるんだ。具材はこんなに大きくていいんだ。とか、色々参考になるよ。
まとめ 離乳食はママが無理しないのが一番
離乳食についていろいろと偉そうに書いてしまいましたが、一番声を大にして言いたいのはママが無理をしないで欲しいということ。
ベビーフードに頼っていいんです!献立なんて適当でいいんです!毎日同じようなレシピでもいいんです!
うちの長女たらちゃんなんて、1歳くらいの時にしらすご飯しか食べてくれなくて三食しらすおにぎりという日が週2くらいありました。
それでも今は平均より大きめの身長で、(野菜は少し苦手だけど)普通にごはん食べています。
最初は何も分からなくて色々な本や記事を参考にされると思いますが、始まるにつれて本に書いてあるのはあくまで理想だなと思うはず。
手作りの冷凍ストックって不衛生…
市販品なんてあげて、子供が可哀想…
そんな周りの声にはこれだ!!!
そんなに口出ししてくるなら、アナタが言うその『理想の離乳食』を毎日決まった時間に届けてくれるって事ですか?違いますよね?それなら放っておいてください♪
もちろん面と向かってはこんなこと言えない小心者ですが(笑)心の中はこんなかんじ。
周りの批判なんて気にしちゃダメです。一番赤ちゃんの近くにいるアナタが一番楽であげやすい方法がベストなのです。
よそはよそ。本は本。理想は理想。うちはうち。
あまり頑張りすぎず、赤ちゃんとの離乳食ライフを楽しんでくださいね。